肉と青魚をバランスよく食べると血管が綺麗になる。

肉と青魚をバランスよく食べると血管が綺麗になることをご存じですか?
実際にカナダ北部やグリーランドなどの氷雪地帯に住む先住民族のイヌイット(エスキモー)は高血圧が少なく心筋梗塞の発症が少ないということで、食生活の調査が行われたんですね。

 

 

このことはテレビ番組や健康雑誌にも多数取り上げられているので、ご存じの方も多いことでしょう。そして、彼らは農業などが出来ないので、野菜や果物を食べることはとても少なく、ほとんどの食事が動物性タンパク質であるアザラシやオットセイの肉てまかなっていたのです。

 

 

そして、青魚の油にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)がたっぷり含まれていますが、それを食べるアザラシは体内にもそれらがが沢山蓄積されています。

 

 

EPAには血管や血液の働きを高めるのですが、特に血液が固まるの防ぐ血小板凝集抑制作用があることから、心筋梗塞の予防になっていたわけです。

 

 

更に、予防効果を高めていたのには、もうひとつ要因があります。それは、青魚に多く含まれるEPAとアザラシの肉などから動物性脂肪の成分でもあるアラキドン酸を同時に摂取していることです。

 

 

そうすることでその効果が一層高まるのです。と言うのも、アラキドン酸は体内でプロスタサイクリン(PGI2)という物質を生成するからです。

 

 

血小板には、血液を固めて傷口の出血を止める作用がありますが、これが強すぎると血管の中に血栓が溜まってしまうのです。そうならないように抑えるのがプロスタサイクリンです。

 

 

逆に、血液を固めようとするのがトロンボキサンA2(TAX2)で、これらの2つの物質がバランスよく働きながら、血小板の機能をコントロールしているのです。

 

 

これまでアザラシの肉などを食べて健康的に過ごしていたイヌイットたちですが、近年は食生活が欧米化に伴って高血圧や心筋梗塞になる人が増えているそうです。

 

 

このことからも分かりますが、血糖値が上がる糖質を出来るだけ控え、肉と青魚などの動物性タンパク質をバランスよく食べることが高血圧はもちろん、しいては心筋梗塞や脳卒中などの予防には欠かせないと言えるでしょう。

 

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