塩分と肥満、どちらが本当に高血圧の元凶?

塩分と肥満

 

長らく高血圧の原因とされてきた塩分摂取と肥満についての理解が進み、塩分の影響は個人の食塩感受性に依存することが明らかになりました。

 

高食塩感受性の人々が全体の半分以下であることから、減塩だけが解決策ではありません。高血圧へのアプローチは肥満対策や内臓脂肪の減少も不可欠です。

 

高い食塩感受性を持つ人は、少量の食塩でも血圧が上昇しやすく、低い感受性を持つ人は影響が少ないとされています。このため、減塩が必ずしも全ての人に適しているわけではなく、肥満に対するアプローチが同じくらい重要とされています。

 

 

内臓脂肪から分泌されるホルモン(アディポサイトカイン)が血圧を上昇させるメカニズムとなっており、この内臓脂肪を減少させることが高血圧予防につながります。そのため、まずは減量です。

 

肥満対策としては、まず糖質の摂取を減らすことが挙げられます。カロリーよりも糖質を減らすことが重要であり、ごはん、パン、麺、イモ類、砂糖、お菓子、ジュースなどが含まれます。

 

お菓子をやめて、炭水化物を減らし、代わりに糖質ゼロの肉や卵などのたんぱく質を摂取することが推奨されます。カロリー制限ではなく、糖を断つ食事法(断糖食)が内臓脂肪の減少に有効であり、高血圧の改善に役立ちます。

 

 

高血圧の対策において、減塩だけでなく、内臓脂肪を減らすことが血圧の改善につながります。糖質制限が肥満対策に効果的であるため、食事選びにおいて糖質の意識が重要です。

 

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